私の師匠は、40代なかばにして右耳は聞こえない、左目は見えないという状態です。
(そう言われなければ全くわからないくらい人一倍お元気で動き回られておりますが)
師匠は、お母様から、
「人間の体に2つある箇所は一つだめになってももう一つがあるから大丈夫ということで、死ぬまでに体を使い切れば良いことを考えたら、死ぬまでに全機能が問題なく使えるなんてもったいない。死ぬときまでに使い切ればよい。」
と言われたそうです。
つまり、人生80年としたら、40年で一個という計算になります。(あくまでも大雑把な計算になりますが)
ところが、私達の多くは不調に対してとても敏感で、加齢により
・視力の低下
・聴力の低下
・腰痛、肩こり、膝の痛み
・シワやシミ
・・・などが起きるとお金をかけて元に戻そうとします。
ところが、師匠の考え方したらとても無駄なことになりますよね。
体を最高の状態にすることを考えるのではなく、
今ある状態で最高のパフォーマンスをあげるにはどうしたらよいか?
を考えたほうがよっぽど意味あることではないでしょうか?
私はおばあちゃんの手作りお惣菜を毎週買うのですが、そのおばあちゃんは80歳をゆうに超えています。手は曲がり腰はまがりしていますが、毎週毎週何十もの種類のお惣菜を山のように積み上げ、それを一日で売り切ります。
おそらく3時頃から作っているのではないでしょうか?
炊き込みご飯、煮物、白和え、漬物、大福、おまんじゅう、梅干し、らっきょう・・・
品数もバリエーションも豊富でそれを積んで持ってきて並べて座って売り切る。
そのおばあちゃんのお惣菜を楽しみにしている私のようなファンがいるせいで、おばあちゃんのお惣菜の前は人でごった返し、お昼を食べそこねるということも多々あるそうです。
(師匠は、おばあちゃんのお店の様子を観察されていたことがあり、お昼におばあちゃんが食べようと思ったラーメンが手を付けられずそのまま15時過ぎまで棚の下に置きっぱなしだったことを目撃されています)
このようにまっすぐにはたらいているおばあちゃんのご飯はとても美味しいですし、食べるととても元気がでます。
おばあちゃんのスピリッツをわけていただいているからかもしれません。
師匠は若い頃、別のおばあさんに
「しごとをしーえんばこん(仕事をしていないと生きている意味がない)」と言われたそうです。
その言葉が今でも頭をよぎり、自分を奮い立たせるとおっしゃっていました。
私もこのお惣菜屋を営むおばあちゃんたちの姿を見ているともっともっとがんばらなければと強く感じます。
年齢はとったとしてもおばあちゃんから見たらまだまだまだまだまだまだ若い。
体が動くかどうかは年齢ではなく精神力です。
自分に負けず、毎日毎日一歩づつ進んで参りましょう!
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