動物達は、進化の過程である機能が退化することがある。
例えば、
*省エネのために視力を失ったヌタウナギ
*飛ぶ能力と引き換えに体が大きくなったことで、熱を蓄えやすくなり、より深く、長く潜れるようになったほか、大型の獲物を狙えるようになった結果飛べなくなったペンギン
*体をくねらせて土の中を進みやすいように脚が退化したヘビ
*排泄器官のないアブラムシ
*歯を失った鳥
など環境変化に適応して動物達は変わってきた。
一見退化に見えるようだが、目まぐるしく変わる時代や環境に対応し臨機応変に生き延びてきているのでまさに進化と言えよう。
一方、人間はどうだろうか?
もちろん環境の変化に合わせて人間もどんどん変わってきた。
が、人間が動物達と違うところは、適応だけでなく自分たちで考え、発明し、産み出してきたところではないか。
家電
電子機器
通信ネットワーク
便利な住環境
様々な移動手段
簡単に食べられる食品類
。。。
環境自体も変わり一昔前とは全くことなる世界になってきた。
特に都会の環境変化は大きい。
24時間365日眠らない街。
いつでも空いている店に行けば何でも手に入るし
お金さえあれば大抵のものはお金で解決できる。
楽で快適に生活するために様々なものを発明してきた。
ところが、本当に進化し豊かになったと言えるのだろうか?
自分勝手で自己都合のものが多いような気がするのは自分だけだろか。
地球環境や他の生物に有害となるなどお構いなしに好き勝手に作り消費し捨てていく。
その結果、処理できないほどの大量ゴミや人間の力では廃棄できない放射性物質などを産み出してしまった。
そして、過去にはなかった病気、環境破壊、自殺者の増加、貧富の差からくる貧困問題など、新たな問題も増えてきた。
これでは進化しているどころか逆に悪化しているのではないか。
では本来、私達が目指す進化とは何だろうか。
実はもっとシンプルなもので
電気を使った暖房器具よりも
薪ストーブや暖炉の方がエコで暖かかったり
細かな用途に別れた多種類の便利グッズではなく
何にでも応用の効くナイフの方が効率がよかったり
高性能なパソコンよりも
シンプルなChromebookが便利だったり
様々な食材を駆使して作られた創作料理よりも
シンプルな塩むすびの方が美味しかったり
違う方向に進化?を遂げてしまい、進化とはいえない状況を作り出してはいないだろうか。
大企業や金持ちがさらに豊かになるための変化だとしたら、これは進化とはいえない。
ただ、普段から常に意識していないと周りが作り出した環境に乗せられ、それが進化と疑わない。
無駄な物を増やさない、使わない知恵や工夫。
目先のこと、自分のことだけではなく次世代、周りのためになることを考える。
本当の意味での進化、成長とは何か見極め、精度を高め続ける意識を持つ。
せっかく人間として生まれてきたのだから進化に役だっていきたいものだ。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!