どこにいっても何をしても

 師匠は世界中様々なところにいらっしゃいます。

ところが、どこにいっても何をしてもライフスタイルは一切変えられません。

洋服

朝食

ルーティンと言われるものは一切変えないのです。

そのために試行錯誤され、ベストと言われるものの追求をされ続け

（今もなお続いていらっしゃるそうですが）どんどん軽量化され

今ではサイドバッグだけで宿泊されるくらいです。

私自身、別の場所に移動し宿泊するという経験が増えるようになってきました。

その際に、師匠のお話がとてもよくわかります。

いかに無駄が多いか？

心配からあれもこれもと持っていきがちだけれども結局使わないものが多い

代用できるものがとても多いこと

荷物が多くていいことはないこと

そういう無駄にエネルギーを使うのではなく

自分の中での必須アイテムを厳選して集め

それをいかに効率よくつかいこなすか？

私達の生活は、一見便利になってきました。

ものが増え、それによってできることが増え

しかもとても便利でクオリティーもとても高い。

AIが計算してそのときの気分に合わせた個人用のお茶を入れてくれる

というティーポットもあるくらい、

AIやITの力を使って、　ボタン一つで室の高いものを手軽に

手にすることができるようになったのです。

ところが、果たしてそれらが本当に必要なのか？

お茶一つとっても、真心込めて入れたお茶は何よりも美味しいですし

どんなに高い炊飯器で炊くご飯よりも薪ストーブで炊いたご飯には叶いません。

本質を知っている方は、きちんと選択基準をもっているため

何がでてこようが一切惑わされません。

無駄な買い物をされません。

といっても、必要なものに関しては誰よりも早く最新のものを

取り入れる。

そのメリハリがとても大切なのです。

その大前提として、自分自身がしっかりしている必要があります。

少林寺拳法の「誓句」の一節で

「己こそ己のよるべ　己をおきて誰によるべぞ

よく整えし己こそまこと得難き寄る辺なり

自ら悪をなさば自らが汚れ

自ら悪をなさざれば自らがきよし

清きも清かざるも自らのことなり

他の物によりて清むることを得ず」

というものがありますが、本当にそのとおりだと思います。

どんな時代になっても自らがしっかりしていること

それこそが大切なのではないでしょうか。