2021年4月21日水曜日

目先の欲と未来の豊かさ

マシュマロ実験という通称で知られる著名な心理学の実験がある。
こどもの自制心と、その将来の社会的成果との関連性を示唆する実験で、スタンフォード大学の心理学者、ウォルター・ミシェルによるものだ。

4歳のこどもにマシュマロを一つ与えて、食べなかったらもう一つあげる、ということを約束したうえで15分間放置する。
15分後、食べていなかったこどもは、自制心があるものとみなし、食べた子供は自制心がないものとみなす。

その後さらなる追跡調査の結果、マシュマロを食べた子供と食べなかった子供の将来には、大きな差が出た。
大学進学適性試験SATのトータル・スコアにして、平均210ポイント
大学進学率、学歴、収入、共に明確に差がつき、この傾向は生涯にわたって持続した。
被験者の大脳の比較をしたところ、集中力に関係するとされる二つの部位の発達にも差異があった。
そして、この実験はスタンフォード大学で「人間行動に関する、もっとも成功した実験のひとつ」とされた。


実はこれは子供に限らず私たちにも言える。

今目の前にあるお金を自分に欲満たすために今何かに使ってしまうのかもしくはそれを将来の投資に回せるのか?

目の前にあるスイーツを食べるのかそれとも我慢していられるのか?

睡眠力に任せて眠るのかそれともそこをこらえて将来のために時間を費やすのか?

師匠のお話を聞いているとまさにこれらのことが当てはまる。

いかに今の欲望をコントロールして将来につなげる行動をとることができるかそこで大きく差がついていくのです。

特に投資がわかりやすいでしょう。

毎月積み立てをコツコツしていくことで10年20年後には雲泥の差になりますが、毎月の積み立てを後回しにしてしまうことで時間が経ってみたら何も築けていなかった。

しかももしそれが複利運用だとしたら一生追いつけない差ができてしまいます。

ぜひ目の前の欲を満たしそうになったらこのマシュマロ実験を思いおこしてみたらいかがでしょうか?

今のちょっとした満足が将来の成功を奪っていく。。

ぜひ行動を見直すきっかけにしていただければ幸いです。

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